東京の電車内でよく遭遇するのが、英語で話しかけてくる外国人の方だ。

普段日本語でしか話さないし聞かない私からすると、いきなりネイティブが英語で話しかけてきたら驚く。

中学で習うような極めてシンプルな英語でも、ネイティブが発音すると全くわからない。

大阪に住んでいたころは、英語で話しかけられたことはなかったが、東京都いう場所は、外国の方々がたくさんいるのだろう。

しかし本当に驚くのは、英語で話しかけられても、ネイティブ級の発音で返答する日本人の多さだ。

英語を話せたり読み書きできるようになりたいと考えていた。

独学で学び直そうとやってみたが、今一つ自信がない。

そんなときに、何かの本で、最近の通信教育は素晴らしいということが書かれていたのを目にした。

私が知っているのは、よくCMで流れている「スタサプ」。試しに申し込んでみた。

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中学高校生向けの講義動画が、月額1,980円で見放題だ。

しかも、授業は一流と言われる講師陣だ。都会の予備校や塾に通わないと会えないような講師の授業がこの値段で見放題だというのは感動的だ。

試しにスタサプで英語を学習することにした。

英語を学ぶことで得られることは何か。

何のために英語を勉強するのか。

もちろん、誰でも使えない英語を扱えることに実利的なメリットはある。

しかしここで書きたいのは、英語を習得する段階で得ることができる、方法論や思考回路など英語以外にも応用可能なことだ。

文化的なバリエーションに触れられる

英語を学ぶと異文化に触れられるとはよく言われる。

その内実は、自分の価値観や当たり前だと思っていることが、国が変わると全く変化をしてしまい、いかに自分が一つのものさしの中でしか生きてこなかったかが突きつけられることだ。

言語が変われば、世界の見え方も違っている。

言語の背後には、それを支える文化的背景がある。

例えば、スタサプの講義の中で、こんな話があった。

Good morning!は直訳すると、良い朝となり、日本語で言うおはようございますとはならない。その背後には、Good morningが「お祈り」であり、おはようございますは「事実の描写」であるという文化的な違いがある。

この話を聞いたときにハッとさせられた。英語やフランス語などを邦訳した本は、オリジナルが日本語であるものに比べると、意味が掴みにくいことがある。それは文法のような言語の構造だけでなく、文化的な背景が違うことも一因になっているのだと気づかされた。文化的背景が違う国の言葉を忠実に翻訳したとしても、意味が分かりにくくなるわけだ。

つまり、外国語を学ぶには、文化的背景も丸ごと知っていないと理解がしにくいということだ。

英単語の暗記から学べること

すべての学びは、用語の暗記から始まる。

難しい本を読んだときに、なぜ難しいと思うかというと、馴染みのないワードがたくさん並んでいるからだ。馴染みがないということは、そのワードの定義も知らないし、どんな文脈で使われるワードかもわからない。

これがわからないとか難しいと思う理由の大半だと思う。もちろん、外国語、法律などそれぞれの分野にある独特の文の構造(文法)も難しいと思う理由にある。

逆に言えば、外国語に限らず新しい分野を学ぶときは、その分野に頻出のワードと、文法を攻略すると理解が進むようになるはずだ。

英文法から学ぶこと

「内容」よりも「形式」に注目することで見えてくるものがある。

これは、『宮台真司interviews』という本に書いてあったと思う。

言葉を変えると、内容がどうのこうのというよりも、パターンを見るということになる。

フランスの社会学者P.ブルデューも、物事の「内容」よりも、そこから距離をとった「形式」において物事をみる「美的性向」「審美的距離化」というワードを用いていたはずだ。

英文法を学ぶことはまさに、文の「形式」を見ることだ。

英語の5つの文型も、英語という文の形式(パターン)を抽出したものだ。

宮台氏も著書に書いているが、割とこのパターンを見るということは大切なことではないだろうかと思う。内容をごちゃごちゃ考えていても落とし穴にはまったように、頭の中でぐるぐると回って訳がわからなくなる場合がある。そんなとき、内容ではなく、形式に注目することで物事が鮮明に見えてくることがある。内容を見ている人と形式を見ている人では全く異なる世界が見えている。

英文法の学習は「形式」を見る目を養う格好のトレーニングであると思う。

続く