2023年5月

東京都写真美術館

初めて訪れたのは2023年の2月。写真専門の美術館があると知って、写真好きとしては興味をそそられた。その時は「恵比寿映像祭2023 Technology?」が開催中で、訪れた日にちょうど講演会が催されていた。画像生成の自動化をテーマにした「Automated Photography」という講演会。和英の通訳を交えて聴講した。

今回はこの「セレンディピティー日常のなかの予期せぬ素敵な発見」を目当てに訪れた。ありふれた日常の中から心に刺さる瞬間(非日常)を写した展覧会。

以下、気になった写真を載せていく。

なぜ、車のフロントガラスを写した写真がこんなにも映えるのか。

この写真の要素を上げていくと

・夜の暗闇

・イエローがかったライトが当たっている

・ワイパーが上がっている

・窓が結露している

・暗闇と車の結露した窓がコントラスト

ワイパーがあげてあるのは凍結防止のためか。冬の寒い夜の写真だろうかと考えたりする。暗闇の中で結露した窓にライトが当たっているため、そこが浮かび上がって見える。映える理由はこのあたりだと想像する。

続いてこちらの写真。

とてもおもしろい写真で気に入った。

「脚」をテーマにした写真だろうと想像する。左は馬?か何かの脚、真ん中は人間、右は犬だ。異なる動物の脚が比較されていて気持ちをくすぐられる。馬と人間に比べて、帽子をかぶった犬の足だけ超ミニサイズなのがまたかわいい。

こちらも犬と人間のスケールの違いを感じさせられる。人間の足よりも犬が後ろにいるからか、それとも犬がとても小さいのか。

たくさんの写真が集合して展示されているスペース。

何でもない場面を写した写真なのに、エモい。どれも光の使い方が素敵だ。

畠山直哉 「Slow Glass/Tokyo」2006

一際輝きを放つ東京タワーの写真。雨粒で埋め尽くされたガラス越しに夜の街が写っている。

石川直樹 「Mt. Fuji」より 2008

白と淡青の2色だけ。一面の白い雲の世界に、地上から頭を覗かせた富士。

ホンマタカシ 「Tokyo and my Daughter」

中央の抱っこされた犬の写真。お風呂で洗ってもらった後だろうか、濡れている。なんとも言えない切ない表情が気に入っている。

赤ちゃんの瞳には何が写っているのだろうか。これから生きることになるこの世界がどんなふうに見えているのだろうか。

ちょっとポップな遊びごころのある写真を見ることができて楽しかった。