何ヶ所かホテルに宿泊していると、とても居心地の良いホテルに出会うことがある。

今回宿泊したのは、「ネストホテル広島駅前」。

1泊5000円台で、駅まで歩いて数分の好立地だ。

外観は新しくてきれいだし、部屋の中もきれいで居心地もいい。

自分の部屋をデザインする参考にしたいくらいだ。

となると、「なぜ居心地が良いのか?」ということを分析していかないと、自分の部屋に生かせない。

居心地がいいと感じさせられる要素を思いつく限り挙げてみる。

(ホテルなので当たり前だが)ものが少ないこと

 本当に必要最小限。デスクもない。大きめの家具は、ポットやコップが置かれている台と、直径30cmくらいの丸テーブル、そしてベッドの3点。そのおかげで、そこまで広くない部屋なのに、ゆとりのある空間になっている。自分の部屋でこれを実現するためには、余分なものを捨てて、散らかったものを片付けないととても実現できない。おそらくここが一番ハードルが高い。

 旅に持って出かけた私物でも、モノが少ない空間に置くと映える。私物のホワイトスニーカー、MacBookなど、優れたデザインのものは、モノが少ない空間でこそ本領を発揮する。いつか読んだ本(原研哉『日本のデザイン』岩波書店)に、どんなに良いものでもそれを置く背景が用意されていなければ、(ものが散乱した場所では)その良さを味わうことはできないと書かれていたが、本当にその通りだと思う。

 そして、アイデアを出そうと考えたり、文章を書いたりと思考をするためには、モノが少ない空間の方が何かいい考えが浮かんできそうだ。モノで溢れた空間にいると、気持ちも思考も圧迫され狭くなり、ひらめきも起こりにくくなる気がする。

部屋の配色は白、ブラウン、ブラックの3色に統一

 テーブルなどの家具はもちろんのこと、ポットやコーヒースティック、コップに至るまで、色が統一されている。

照明は電球色と白色の中間くらいの、ほんのり優しい黄色

 自分の部屋で再現するには、昼光色と電球色の蛍光灯を混在させるとできるかも?

白い壁に壁掛け大型モニターと姿見

 テレビは大きいため意外とスペースをとる。台座をつけてテレビ台の上に置くよりも、モニターだけ壁掛けした方が断然見栄えがいい。壁に映像が浮かび上がっているように見える。さらに、テレビ台も台座もないと、部屋はもっと広くなる。

S字フックに引っ掛けられた消臭スプレー、テイッシュペーパーなど

 消臭スプレーなどは、どこのホテルでも服をかけるハンガーと一緒に吊り下げてある。ここのホテルでは、テッシュペーパーも吊り下げてある。確かに自分の部屋でこれらをテーブルや棚に置くと場所を取るし見栄えも良くない。できるだけモノを「置く面積」を最小限にするとよさそうだ。吊り下げれば、置いてはいないためスペースが広くなる。

壁に張り付いたソファーのような座席

 電車の座席のように、窓際の壁にソファーがある。背もたれの縦幅は15cmほど。横の長さは2mくらいで壁の端から端まである。

5つだけ挙げてみたが、これだけでもマイルームで実践すると部屋は見違えると思う。特にものを減らすことや、吊り下げること、照明の色合いを変えてみるのは実践できそうだ。