自分を愛せる人は他人を愛せる。

E.フロム『愛するということ』

愛は一目惚れや、気がつけば相手を好きになったというように、自然に陥ることと思われている。

フロムによると、本当の愛とは、自然とそこに陥るものではなく、技術であるという。

原著のタイトルは 「The Art of Loving」。直訳すると「愛の技術」だ。

技術というと表面的なテクニックを連想するが、そうではない。

努力して自分を磨き上げていくことで獲得できる技術という意味だ。

別の角度からいうと、愛は世界に対する態度であるという。

そのため、特定の人しか愛せないとか、他人を愛せるけど、自分を愛せないといった形の愛は、ニセモノの愛である。

本物の愛は自分も愛せるし、他人も愛せるという性質のものだ。

そして、愛は世界に対する態度だということは、愛とは「私はどう生きるか」という問いの答えにもなっている。

資本主義のシステムで回る現代社会では、「愛する」という技術を身につけることは容易ではない。

そのため本物の愛を身につけた人は驚くほど少ない。子どもだけでなく、大人でさえも、本物の愛に触れ与えられてきた人とそうでない人は容易に見分けがつく。

ではどうすれば愛する技術が身につくのか。

自立し、自分を愛せる人になることだ。他人から何かを得ようとするのではなく、自分が愛を与えられる人になることだ。

ではどうすれば、そんな人間になれるのか。

千田琢哉『成功する人は、なぜ「自分が好き」なのか?』

それは自分を好きになる生き方をすることだ。

好きになるには、自身の健康や食生活を気にかけ、勉強をして自分を磨いていくこと。つまり自分の人生を経営することだ。

そして何より、好きなことをして生きていくこと。

好きなことをして生きている人は、他人にも溢れた幸せを与えられる。

好きなことが見つからないという人もいる。

好きなことが見つからなければ、3日坊主をたくさんコレクションすることだと本書の著者はいう。

たくさんやってみるしかないということだ。たくさん数をこなせば、その中から、なぜか続くものが見つかるはずだ。それが好きなことだという。

好きなことを継続することが、自分も他者も愛する生き方につながっていくのではないだろうか。

好きなことをしている時は、純粋に幸せだ。

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