中判カメラなんて自分には必要がないものと思っていた。

大きいし、中判で何を写すのか。

今まではFUJIFILMのX-T10をメインに使用していた。

このカメラでも十分を超えるほど美しい色を出してくれていた。

ところがあるとき、店頭でFUJIFILMのフェアをやっていた。

そこでGFXってどんなものかと使わせてもらった。

重さ、デザイン

中判カメラとなると、気になるのはその重さ・大きさだ。

確かに(X-T10と比べると)大きくて、重い。

ただ、妙に持ちやすいグリップ感があるし、デザインの方もなかなかいい。

X-T10のように金属の外装は用いられていないが、しっかりとした安さを感じさせない素材が使われている。

私は手のひらが大きめだから、大きいカメラの方が手にフィットするのはわかっていた。

ところが旅や、動き回る犬を撮影することが多いため、重さはできるだけ軽い方がいいだろうと思い、X-T10(381g)を使っていた。

GFX50Sii(900g)は、10分くらい構えて写真を撮っていると、さすがに手が痛くなる。写すときだけ構えるのなら特に問題はない。

それはしっかりと手にジャストフィットするグリップがあるおかげだ。

腕で持つというより、手首のスナップを上手に効かせて持てば、とても持ちやすい。このあたりは持ち方に慣れてくるとわかってくる。

カメラが900gのため、GF50mm(335g)、GF35-70(390g)などできるだけ軽量のレンズを使いたい。

画質

「画質」って何だろうといつも思う。

画質=画素数と短絡的に思われることが多いが、もっと奥が深いものだと思う。「画質がいい」ことの構成要素を並べてみると、思いつく限りでも色、グラデーションのなめらかさ、画素数、ダイナミクスレンジ、質感、肌理など多岐にわたる。

FUJIFILMでは画質を構成するのは、大きくわけて「色」「階調性」「シャープネス」「ノイズ」の4要素で、これらのバランスが大切だとされる。

以下のインタビュー記事で紹介されていた。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/interview/1291049.html

さて、GFX50Siiはモニターの画質がとてもよく、中判のセンサーと相まってその場で写した写真の確認すると、とても綺麗だ。

5000万画素という画素数が多く拡大しても細部まで写っていることや、

色気のある写真が撮れるFUJIFILMのフィルムシミュレーションの美しさはもちろんだが、中判でしか写らない世界がある。

それは

空などのグラデーションの表現(階調性)がとても目で見たものに近い。

APS-Cだとそれなりに再現されるグラデーションが、とても裸眼で見たものに近いほどなめらかに写る。

そしてセンサーが大きいだけあって、立体感がとてもよくわかる。

この点はAPC-Cでは、写らない世界だ。

空間のスケールの広さ」とでも言うべきものがしっかりと写真に写っている。

そして、質感が見事に再現されている。

木の柔らかさ、ガラスや鉄の硬さなど、物質の質感までもがよくわかる。

とにかく、実際に目で見た景色に近いのだ。

カメラのモニターで見ただけで、絵のリアルさが飛び抜けていることがわかる。

画質が良いというよりは、本物を感じる絵だ。

本当の意味で「ちゃんと写る」カメラだと思う。

作例を順次掲載していく。

購入まで

カメラのキタムラでFUJIFILMフェアをやっているとのことで、普段よりたくさんのFUJIのレンズが並んでいた。

1週間くらい考えたのちに購入に踏み切った。

X-T10の購入から7年経過しており、外装が剥がれてきていた。新しいフィルムシミュレーションに興味もあり、当初X-S10やX-T30iiも視野に考えていた。

店頭にあったX-S10を触らせていただいたのだが、どうも(私の手が大きいせいか)持ちづらい。

デザインがX-T10と同じX-T30iiも検討した。クラシックネガも追加され、動体追従のスピードもアップしている。

FUJIFILMモールのアウトレットでレンズキットが15万円程度で購入できた。

しかし、どうせお金を払って買うのならGFXを購入した方が後悔しないと思い決断した。

そして何台かカメラを持っていると、どれを使おうか迷って時間を取られる。中判フィルムカメラや、ポケットサイズのAPS-Cデジカメなど、これらを1台に絞りたいという思いもあり、売却して購入した。

GFX50Siiなら、全てを賄えるくらい頼もしい存在だ。

10万円のカメラが5台あるよりも、50万円が1台ある方が気持ちの迷いもなく、選ぶ時間も取られなくなった。

FUJIFILMは、コロナの影響か海外の工場の生産が追いついておらず、供給不足のカメラ・レンズが多い。生産量を上回る注文があるのも一因とのこと。

ところがGFXに関しては、国内生産とのことで納期はおよそ1週間になるとのことだった。実際のところ1週間も経たないうちに納品の連絡が入った。

ボディのみ or レンズキット

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カラーはブラック1色のため、Xシリーズのようにシルバーとブラックの2色展開でカラーに迷うことはない。

迷うとしたら、ボディのみかレンズキットかだ。

ボディのみ購入して、GF50mmf3.5といった画質の良い単焦点で軽量レンズを別途購入するのも手だと考えた。

一方で、GF35-70は単体で購入すると10万円を超えるのが、レンズキットだと5万円程度で購入できる金額となる。

そして、GF35-70まで1本でカバーできる魅力もある。単焦点で揃えようとすると軽くレンズキットの値段を超える。

それらを考えてレンズキットを購入した。