写真のフィルム、レコード、カセットテープなど。

アナログブームが起こっている。

レコードについてはCDの販売枚数を上回った(アメリカ)。

私はレコードを聴いたことがない。幼いころ実家にレコードプレーヤーはあった。壊れていたため、レコードの音を聴いたことがない。

温かみのある音だと言われる。

CDは小さい音でも聴こえるように音圧を強くしたり、特定の音を強く誇張する。そして20000Hz以上の高音域はカットされる。そのため、何かが足りない音になるのではないか。

前にテレビで、CDや圧縮音源とハイレゾ音源を聴き比べた時の脳の反応の違いを調べる実験が行われていたのを見た。

ハイレゾ音源もレコードと同じように、CDからはカットされた音域が聴ける。実験結果は、ハイレゾ音源の方が、脳の安心感や快感に反応する部位がより強く反応したという結果だった。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000011299.html

実際にレコードを聴いてみた。

TOWER VINYL SHIBUYA

渋谷のタワレコの6Fでレコード(新品・中古)を販売しているとの情報を得て、行ってみた。レコードプレーヤーも設置してあり、試聴できる。

中古レコードの中から試聴したいものを選んでスタッフさんに渡す。

初めてだったため、やり方を教えてもらった。

意外と簡単で、小さいレコード(EP盤)は真ん中に丸い金属の物体(センターホール・アダプター)を置いてからレコードをセットする。

針をレコードの端に置いて回転ボタンを押すと再生する。

妙に音楽がゆっくりだと思ったら、レコードの回転数が33回転になっていて、EP盤に合わせた45回転に切り替えた。

1番の感想は「生の音に近い」「ナチュラル」ということ。

まるで歌手がそこで歌っているような感じがする。

2番目に感じたことは、CDより厚みのある音がするということ。

例えるなら、CDは「窓ガラス」のように薄くて硬い、クリアな音。

レコードは、「木」のように厚みのある、生きた自然な音。

大まかにはCDと比べてそこまでの違いは感じなかった。きれいな音だ。

レコードが回転して、その上を針が滑って音が鳴っているというビジュアルの方にも衝撃を受けた。

レコードの溝の凹凸を針でなぞって、その振動を増幅して音を出している。

この音を出す仕組みがとても新鮮だった。

新しい音楽体験

サブスクで音楽が聴き放題な今の時代、なぜレコードが流行るのか。

ストリーミング再生は音楽が入った媒体を直に触れるわけではない。

手で触ることのできない電子データとして、スマホという「ブラックボックス」に入っている。手でも触れられないし、目にも見えない。その意味で音楽データは「透明な存在」。

それとは対照的にレコードは、実際に触れることのできる媒体であり、その媒体の上に針を落として音楽が流れる。この体験がとても新鮮だ。

技術が発達して便利になっていくと、逆に便利でなかった時代のものが珍しくなるのがまたおもしろい。